【美容業界の恥】ヘアドネーション横流し案件 あなたの医療用ウィッグは大丈夫?

ヘアドネーションとは

ヘアドネーション(Hair Donation)=髪の寄付:とは、小児がん・白血病・先天性の脱毛症・不慮の事故などで頭髪を失った子どもたちに、寄付された髪の毛で人毛100%の医療用ウィッグを無償提供しようとする取り組みです。


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もともとはアメリカの団体が行っていた活動で、日本でいくつかの団体が国内でヘアドネーションを主催しており、髪の寄付を募っております。

寄付する髪の毛の基準

寄付できる髪の毛にも基準があったりします。

団体によって多少の違いがありますが、だいたい乾いた状態で31㎝以上の髪の毛の長さであれば、寄付できることになっています。

ヘアカラーやパーマを施した髪でも受け付けるかどうかは団体によるようですが、あまり歓迎されていないのが実情のようです。

コンディションの良くない髪や、強めのくせ毛の髪は難アリとして処分されるとも言います。

当たり前ですが、ヴァージンヘア、生まれたての髪の毛と言うか、自毛でストレートでカラーもパーマも何も施されていない、黒い髪の毛で長さと太さと量があるものが一番重宝されています。

中でも10代の髪の毛が人気だと言いますね。

髪の横流しが起こる事情

ヘアドネーションは基本的には慈善事業であり、無償で行う物です。

ヘアドネーション提携サロンと言うのがあり、寄付の条件に合わせて髪を束ねて切ってくれます。

31㎝以上の髪の毛となると、だいたい2~3年伸ばした髪の毛という事になりますね。

寄付用に乾いた状態で束ねた髪の毛を切った後は、ヘアスタイルとして髪型を整えるために通常のカットを行う事になります。

こういったカットは通常料金で行う事になりますね。

ヘアスタイルとしてはまた2~3年伸ばして寄付しようと考える方も多いので、ワンレングスやボブ系のスタイルになる事が多いでしょうか。

そう、4000~5000円のカット料金に対して、来店周期が長すぎることで、美容室が儲からないんですよね。

もちろん、美容室としてもお客様としても善意の取り組みであり、寄付なのですから、もうけを度外視して欲しい物なんですが、残念ながら切った毛をヤフオクやメルカリで売る方が大きな儲けとなると言う業界の闇がありますね。

中にはそういった行いがバレて、ヘアドネーション協力店から除名されたところもあるようです。

高値で取引される人毛

人毛が高値で取引されるのは、医療用ウィッグとして取り扱われるウィッグが非常に高額なことが挙げられます。

原料のほとんどが人間の髪、ということもあり、人毛は高値で取引されるケースが10数年前から言われています。

日本などの比較的恵まれた国でウィッグに加工して高値で売り利益を上げるために、人道的に問題のある地域で髪の毛を切り漁るなどの事態も起きていたことも有るようです。

現在日本国内でも髪の毛を専門に買い取りをする業者も多数あります。

ヘアドネーションと称してカットしておきながら、ヤフオクやメルカリでも高値で転売する転売ヤーもいるってことです。(メルカリでの人毛の売買は禁止になっている可能性もあるけど別名・別品目で出ている可能性はあります)

時期により値段は違いますが、人気なのは黒髪のバージン毛で長さがあるもの。

特に16歳未満女の子の髪の毛は人気があると言います。

年齢的に10代前半の女子の髪の毛が人気と言うのも、日本の中学校までであれば、まずカラーやパーマをやっていないからという事で、高校生くらいになるとカラーをしていたり、カラー毛を黒染めで誤魔化していたりという事が起こるからですね。

なので中学生までの毛が人気という事になります。

人毛ウィッグ信奉者がいることや、人毛ウィッグを推進する医療ウィッグなどの関連業者、医療ウィッグは人毛であるべきと言うイメージ戦略の結果、詐欺まがいの人毛の取引が横行しているのが現状かもしれません。

美容師さんと団体の問題点

目先の利益に目のくらんだ横流しをするような美容師さんがいる事も残念ですが、やはり団体にも問題があるようにも思います。

団体の職員が個人でヤフオクやメルカリ、または髪買取業者に横流しして小遣い稼ぎをしていることも考えられます。

非営利の団体で運営をしていたり、企業のCSRとしてボランティア的に取り組まれることの多いヘアドネーションですが、形骸化している部分もあります。

寄付で募った髪を、闘病する女子に寄付するから体面としては非営利ではありますが、団体からのウィッグの寄付は対象を限定しているなどあり、実際には別法人で多大な利益を上げていることが有りそうです。

基本的には18歳未満の闘病中の子にしか寄付せず、というルールがあり、では18歳以上の方はどうなるのかってところですよね?

実際のところ、18歳以上であれば、かなり高額な医療用ウィッグを自費で購入することになります。

その高額なウィッグの原材料も人毛であり、寄付で募った仕入れ無料の毛髪を加工して高額で販売している事もありそうですよね。

医療用ウィッグが高いワケ

医療用ウィッグと名の付くものは非常に高額であることが多く、そのイメージ戦略による広告費が乗っかっているケースと、医療用と言う認可を受けるためにコストがかかっているケースが考えられます。

医療用ウィッグと普通のウィッグの違いは?

抗がん剤治療での脱毛の方や、脱毛症・無毛症の方で医療用ウィッグと言う物について、ご存知かもしれませんね。 ※当サイト内アフィリエイト広告等が表示されます 購入まで…

以前の医療用ウィッグの記事でも書きましたが、「医療用」ウィッグの定義として、お医者さんが患者さんに「医療用ウィッグ」のお勧めする時の基準とするべくJIS(日本工業規格)基準があり、医師からの提案であったり、自治体の助成金の対象となるものとしては、JISを満たしているが一つの目安となっています。

粗悪品を排除する面では良い反面、監査などで費用が掛かることもあり、製品の価格に転嫁されています。

実際の認可に関しては毛自体がどうこうという事ももちろん監査のポイントですが、どちらかと言うと皮膚に触れる部分の素材や製法などの方が大事だったりします。頭皮に48時間触れてもかぶれを起こさないか、などパッチテストに準ずる素材の無害性を証明するような感じです。

私は人工毛をオススメする

毛髪の仕入れから加工、販売までの間に不信感があるものを使わない、人道的に問題のあるものを使わないと言うのは、SDGsの概念が普及した現代においては当たり前のことになっているのではないかと思います。

人毛を使うという事は、海の向こうのだれかの人権を侵害しているようなことはあってはならないはずです。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5efed8a8c5b612083c59db4a

https://www.businessinsider.jp/post-215873

同様に、善意で寄付されたものが、横流しの憂き目にあい、高額な商品に化けている可能性があったり、やはり人毛を使ったものであれば日本人の髪の毛とは限らない、仮に他の髪の毛が使われていたとしてもわからない、という事があります。

美容師さんのヘアカット練習用のウィッグに関しては、コンディションの悪い髪であっても、所詮練習用という事でストレートパーマをかけて、黒く染めて、そしてコーティングを施す、と言うのは製造過程でよくあることで、

洗えば茶色い水出るし、パーマやカラーの実験をしようにもコンディション悪くムラになりやすく上手く行かないこともあったりするし、人毛だからってすべてにおいて良い、と言うわけではないと言うのを多くの消費者には気付いてほしいところです。

髪の寄付は転売の餌食になり、人毛は人道的な問題を含む可能性がある、と。

現在増毛エクステで使われる素材や、安すぎる素材メーカーの物でない人工毛・頭髪装飾用繊維は、第三者機関による安全性評価を実施していて、皮膚に直接埋め込むような使い方以外ではアレルギーなどの害は出ない物が殆んどです。

国内繊維メーカーのカネカ製・カネカロンはアクリロニトリルと塩化ビニルを主原料とする合成繊維で軽くソフトで、肌や指に優しく、人毛のようなナチュラルな外観であり、
触感、ボリューム、光沢など、好みにあわせて調整することが出来て、頭髪製品に適していると言います。

もちろん、粗悪な国外製の物もあるので信頼できるサロンを見つけるのが重要です。

人工毛・ファイバー毛のオーダーメイドウィッグも選択肢として考えた方が現代的なのではないか、と思います。

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