髪の毛を抜くと危険!(毛根が)無自覚な抜毛症には気を付けて
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抜毛症(ばつもうしょう)ってなに?
髪の毛や眉毛、まつ毛を抜きたいという衝動が抑えられない状態になり、頭部などがハゲ上がる、ハゲ散らかってしまうほど自分で抜いてしまう病気で、抜毛癖(ばつもうへき)と言う風に呼ぶこともあります。
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毛髪を抜く時の若干の痛み、プツッとした音が頭に響くなど、抜いている最中には快感やストレス解消の感覚があり気持ち良いと感じてしまう病気。自傷行為にも近いものでもあります。
小中学生では、癖のようなもので、意識せずに髪を触ったり引っぱったりして抜いてしまうケースも。
慢性的に毛を抜くことが習慣になってしまうと、いくら子供のように新陳代謝が早くすぐ次の毛が生えてくるとしても限界があり、部分的に薄くなったりします。
時には頭の上だけ、右半分だけ薄くなったり円形脱毛症のように一部だけ毛が生えてこなくなったりしたりもします。ストレス由来の場合には円形脱毛症を実際に併発し、毛穴が極度のダメージを受け、新しい毛が生えてこなくってしまうことも起こり得ます。
抜毛症(ばつもうしょう)の原因
抜毛症(抜毛癖)の原因は、ストレスの発散のようなもののケースが多いようで、中には無意識に髪を触ったり頭を搔いたりして、毛を抜くことが快感として癖になってしまっていることもあります。
変な癖が付きやすい発達段階であったり、性格、家庭環境なども影響しているのではないかと言われています。
不安・緊張が高まるような環境要因も影響していると言われていて、学生では受験勉強中であったり、イジメが関わっていたりするなど、センシティブな問題にぶつかることもあります。
子供時代の病的な抜毛癖も、自然に快方したと思いきや、大人になってから強いストレスで再発することもあります。
抜毛症(ばつもうしょう)が発症しやすい年代と性別
小学校低学年~中学生頃、男女差は特にないと言われていますが、成人以上の年齢の場合は女性の方が多いといわれています。
若白髪が多い子なども、白髪を抜くことで抜毛を気持ちいいと勘違いしてしまうこともあり、やはり、毛穴にとってダメージになるので習慣化しないように注意することが大事になってきます。
大人になっても抜毛症で抜くことをやめられず、苦しむこともあります。
抜毛症の治療
子供を抜毛症の治療に連れて行くとき、精神科はちょっとな・・・と皮膚科に連れて行く親御さんが多いようですが、それは的外れな診療であるケースも多いようです。
頭皮のかゆみ止めを処方されることもありますが、どちらかというと心因性であったりするので、治療を躊躇う親心もわかります。
ですが、メンタル系のクリニックでカウンセリングを受けないと強迫的な抜毛行為に対してはセロトニンを調整するお薬を処方したり、抗不安薬、抗精神薬などを使用する場合もあります。 強いストレス、生活習慣に問題がある場合には非薬物療法として行動療法なども行われることもあり、親御さんで何とか出来ないこともあります。
お早めに治療を受けることをオススメしたいところです。
対症療法による対策やウィッグ
抜毛症は円形脱毛症とは違い、健康な髪の毛を抜くので、また生えてくるのが一般的です。
もちろん、何度も繰り返し抜くことで、毛根に強いダメージを与えてしまった結果、その後毛が生えてこなくなることもあるので、早めに抜き癖を治すことが望ましいです。
増毛エクステを付ける事はそんな抜毛症の方にも最適な薄くなった部分のカバー方法と言われています。
まずは見た目で薄くなっていた部分をしっかりとカバー。
増毛エクステを付けられた抜毛症の方のお話としては、
「手で頭や髪を触っちゃうんですけど、せっかく付けたエクステを抜いてしまってはもったいないという気が働いて、あまり抜かなった」
といいようなことが起こります。
そう、高額な増毛エクステを髪に結びつけることで、もったいないから抜かない、という心理状態に持っていくという流れです。
その他にも、ウィッグを被ることで薄い部分をカバーしつつ、直接自分の髪や頭皮に触れさせないと言うのも有効だったりします。
小中学生では体育やプールなどウィッグの装着が厳しいこともあったりしますので、ケースバイケースで増毛エクステやウィッグを健闘しても良いかもしれません。
一時的にもそういった手段で直接自分の髪の毛に触れさせない、又は抜いたらもったいないと思わせ、毛を抜く習慣を遠ざけることで、抜毛癖と言うものを忘れさせられればベストです。
根本的な治療とは違うかもしれませんし、行動療法とも違いますが、一つの抜毛症対策・事例として、御一考ください。