医療用ウィッグと普通のウィッグの違いは?

抗がん剤治療での脱毛の方や、脱毛症・無毛症の方で医療用ウィッグと言う物について、ご存知かもしれませんね。


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購入までは至らずとも、お医者さんからの提案などで耳にしたこともあると思います。

医療用ウィッグのについてのポイントを解説していきます。

医療用ウィッグってなに?

ウィッグ(かつら)の種類は様々です。

金額もピンキリで詳しくないと、どこが違うか分かりませんよね。

大きく分けると医療用ウィッグ(治療に伴う脱毛症・ほぼ無毛をカバー)とファッション用(薄毛・部分カバー)のウィッグの2つがあると言えます。

コスプレや玩具的な物はここでは割愛します。

医療用もファッション用も違いはあれど、自然に自分らしくいるため・女性らしく尊厳を保つために髪をデザインするという目的は同じです。

「医療用」ウィッグの定義として、お医者さんが患者さんに「医療用ウィッグ」のお勧めする時の基準とするべくJIS(日本工業規格)基準ができており、医療機関での提案であったり、自治体の助成金の対象となるものとしては、JIS基準が一つの目安となっています。

あくまで目安であり、粗悪品を排除する面では良い反面、監査などで費用が掛かることもあり、製品の価格に転嫁されていると言うのも知っておいていただきたいところです。

目指すものは同じ

人毛を使っているから医療用のように思われている方もいらっしゃいますが、意外とそこは医療用ウィッグの要件では無かったりします。

人工毛、もしくは人毛どちらを使用しているか、又は人工毛と人毛のブレンドによっても多少見た目は変わるものの、今ではその差はあまり無いと言えます。

以前は30:70の割合、又は70:30でブレンドするのが良い、みたいなのもありましたが、実際は人間の毛の割合が低い方が手入れが簡単や耐久性など持ちが良いというのは、正直なところ人工毛・ファイバーの方が優れているというのもあります。黄金比というブレンドや割合も、メーカーの打ち出し方のマーケティングの都合でそうなっているので、大手メーカーなどで高額な出費とならないように注意しましょう。

医療用とファッション用のウィッグで、髪質の違いで区分けることはされていません。

後述するJISのアレルギーテストをクリアする件に関してのイメージ的に人毛の方が良さそうと言うのもあるようですが、人毛と人工毛でリスクに大差はありません。製造や加工の工程が大事で、皮膚に長時間触れた時に(アレルギーテスト的には48時間)カブレないことが大事です。

医療用という事でイメージする、より自然な感じに仕上がりそうだから人毛が良い、と言う方も多いのですが、実は人毛は高価な割にシャンプーやドライなど手入れが大変で、通常の人間の毛髪同様にダメージの進行も起こり易いです。

現在は人口毛・ファイバー毛でも自然な風合いの物も増え、例えば人間の髪と同様に、髪の色の濃淡、真っ黒からこげ茶、少し日に焼けたイメージの色褪せた茶色などを数色ブレンドする事で自然に仕上げることも可能になっています。人口毛に使われるファイバーにおいても、表面の加工によってファイバー特有の不自然なツヤ・毛の乱反射を抑えるなどの技術も進化しているので、ウィッグショップや専門サロンでサンプルを見てみるのも良いかもしれません。

人毛が絶対ではありません

着用感を良くしたり、自然に見えるようにしたりと、各メーカーが様々な工夫をして格安の既製品~高価格帯となるセミオーダー・フルオーダーメイドウィッグまであります。

製法に差が有るのでは?と思われる方もいらっしゃいますが、ミシン編みの仕様で医療用ウィッグとして製作されているものがあれば、手縫いでもファッション用として販売されているものがあり、製法で医療用とファッション用の区別されているわけではありません。

人の毛をベースにしたもののデメリットしては、シャンプー&ブローを自分の髪と同様にかなりの頻度でしなくてはいけなくなり、頭皮からの皮脂などの成分を自然に補うことが出来ず、紫外線などでも退色しやすいなどがあります。

ヘアドネーションと言う髪の毛の寄付活動も日本国内で広まっていますが、多くの人毛は中国や東南アジアなどから現地の人から髪を買い取っているものがほとんど。

人権的な問題が話題になる地域からの輸入などもあるようですので、人毛の売買に参加しているという点も忘れてはいけません。人工毛で代替できるものはそうした方が良いケースもあるかもしれません。

対して人工毛・ファイバーであれば、そもそも汚れが付着しにくく、シャンプーの頻度を低く出来ること、人毛よりも水分吸収率が低いこともありドライヤーで乾かす必要がない、又は乾燥が短時間で済むなどメリットがあります。

髪の手入れは面倒であることと、髪が痛むことも含めて自然さを求めるなら人毛ベースが良いかもしれませんが、デメリットも多いので十分に検討したほうが良いでしょう。

現状の人毛至上に偏向した趣向は、大手カツラメーカーや後述するJIS規格などとの兼ね合い、単価アップなどの狙いや、メンテナンス用品とのセット販売による利益追求など、業界の闇が見え隠れすると言うことも知っておいて欲しいですね。

粗悪品排除のJIS(日本工業規格)基準

医療用ウィッグや全頭をカバーするタイプのフルウィッグを求める方は 抗がん剤治療での脱毛の方や、脱毛症・無毛症の方などでスキンヘッド状態になっている方が多いです。

肌に直接固定・着用する方が、免疫力が低下するなどでアレルギー反応を起こしてしまったり、粗悪な量産品などでは作りの荒さなどで凹凸などがあり、肌が傷ついてしまうということも。

特に毛がまったく無い状態でウィッグを装着するにはベースとなるネットをかぶったり両面テープを使うケースも多く、かつお仕事などをされているのであれば長時間そのままの状態で過ごす事も多いので、かぶれのリスクも高くなりやすいと聞きます。

そこで「医療用」ウィッグとして、医療機関なども一定の基準を満たしたと言うことで推奨しやすいように、「医療用ウィッグ」として2015年4月にJIS(日本工業規格)基準ができたと言われています。一部メーカーが同品質のものでJIS認定取ることで数十万金額を上乗せできるとかで医療用ウィッグバブルと言われたりしたようです。

パッチテストなどのアレルギー検査、製造する工場の状態を一定に保つなど、工業規格の厳しい検査をクリアしたウィッグだけ医療用と謳えるウィッグになります。

ただ、JISの認証にかかるコストはウィッグ一つあたり・又は同型のウィッグ製造ラインで数万円~数十万とも言われており、ウィッグの製造材料原価に対してそれなりの比重ともなっています。人毛であっても、ウィッグへと加工する過程で洗浄・染め・ストレートパーマやコーティング・裁断など行うため、加工費と併せて各工程の工場の監査費用なども上乗せされていることが多いでしょう。もちろん、人工毛でもファイバーの化学繊維の加工などコストがかかるので、医療用を謳うためにはそれなりのコストを上乗せすることになります。

ファイバー毛のフルウィッグ・3色ブレンドで髪が面でなくて立体的に

かぶれの検査など問題になる点は大体決まっていて、それこそ粗悪品の格安ウィッグでは皮膚に触れるゴム部分の品質が明らかに悪かったり、カツラがずれないようにする両面テープなどが強力であったりで明らかにアウトな物が目に付きます。毛の部分の品質については、人毛でも人工毛・ファイバー毛でも48時間接触してもかぶれたりすることはまずありません。むしろ人毛で加工工程が悪いものの方が汗をかいた時の色落ち汚損などが発生しやすいようです。

善き選択を

格安の通販品のウィッグは品質的に論外で、そういった皮膚への悪影響を懸念される商品を排除するのは歓迎しますが、品質の高いオーダーメイドウィッグであれば品質的にはそん色ないと言えるものもあります。

オーダーメイドのハーフウィッグ・結んでも自然なアレンジ

JISはやはり安心感がありますが、検査にお金が掛かっているので高価なことが多く、同じ品質・製造工程の物でも適正な価格の物があるのも知っておいて欲しいものです。

ファッション用ウィッグとして選ぶ時に、医療用ウィッグを選ぶのも問題ないように、医療用ウィッグを探すときにファッションウィッグを選択肢に加えるのも問題ないと思います。格安ウィッグは選択肢から外すのはモチロンとして、価格や仕様・髪型・髪質など、ご自身が納得できるものを探してみて下さい。

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