笑えない…ヘアドネーションの有効活用率が判明
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大反響だった横流しの記事
以前に公開した、ヘアドネーションの横流し案件の記事。
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非常に反響があって。
みなさんの関心の高さ、そしてまさか悪用されて転売されているなんて… という衝撃の事実に、驚いた方も多かったことでしょう。
寄付という善意がこういった形で裏切られるのは残念ですね。
今回の取材記事は、実際のヘアドネーションに送られた毛髪が、どの程度ウィッグになることが出来るのか、明かしていきます。
3割にも満たないウィッグまで行ける髪
美容室などで、既定の長さに合わせてカット、まとめて段ボールなどで送る髪の毛。
ヘアドネーションなどの寄付で集められた髪、hairは長さ毎に分別され、コンディションを見て行くことになります。
そこで、ウィッグに活用出来そうな髪を選別していくことになるのですが、最終的にウィッグにまで出来るのは
3割
と言われています。
ほとんどはゴミとして処分されることになりますね。
なんだかせっかく送ったのに報われないような…とは思いますが、逆にあれだけ雑多な中から3割も使い物になるものが出来るのか~ とも思います。
なぜ廃棄されるのか
7割以上の髪の毛が廃棄されることになるのですが、その理由と言うのも気になりますよね。
その理由が殆んどがダメージ、ですね。
カラーリングなんて持っての外、パーマ毛や癖毛もアウトです。
黒髪、ロング、ストレートのヴァージン毛でないと、人毛ウィッグとしては使い物にならないとされています。
茶色くて長い巻き髪のウィッグだってあるでしょう?と思われるかもしれませんよね
そういったウィッグを人毛で作成する場合には、黒髪に、カラーリングやパーマを施すことになるので、元から茶色い毛を使ったりはしません。
黒髪でもキシミがあるようなダメージ毛、黒染めをした可能性があるものは処分されますし、けっこうシビアに選別されます。
茶髪でロングの髪をヘアドネーションしても、多くケースでは処分されるだけです。
黒髪のバージン毛だけが転売されているのと共通する部分もあるし、ご理解頂けるでしょう。
なぜそんなことになるのか
ヘアドネーションの運営も基本的には非営利で活動して髪の毛を集めなくてはならず、無料で寄付での仕入れを成立させるためには、広く募らなくてはいけません。
極度なダメージ毛はご遠慮を、というのは実際のところ建前で、品質としては黒髪ストレート毛しかお呼びじゃないのですよ。
極端に言えば、小中学生、又は拘束の厳しい高校生などのロングhairしか要らないってことなんですが、そこまで露骨に謳えないんですよね。
実際はそうであっても、社会貢献イメージ的な物もあるので…
基本無料の仕入れで高値で人毛ウィッグを製作販売するスキームですので(病院への寄付は対象少なく限定的)、そういった側面もしておいて欲しいものです。
人毛ウィッグのリスク
黒髪、黒染め、ダメージ毛と言うのは先ほど出てきたキーワード。
では、黒染めしたダメージ毛(元ブリーチ毛など)にトリートメントをして(寄付者の善意で)、それがQC(クオリティコントロール)を間違ってパスする可能性、ゼロではないのですよね…
洗うたびに色褪せたり、人毛ウィッグで結構クオリティにバラツキがあるウィッグも散見されないでしょうか?
人毛で黒髪だから安心、そう思い込んでいませんか?
中には初期の品質を安定させるために人毛ウィッグは黒のヘアマニキュアで染めてから植毛する、というケースもあったり…(ヘアマニキュアはコーティング作用も有って手触りが一時良くなる) 高い人毛のウィッグだからコンディションもパーフェクトというわけではないのです。
というのも、人の頭から落ちた毛・離れた毛、中古の毛の再利用ですので、品質には絶対にムラがあって当然なのです。
ファイバーや人工毛も選択肢に
人毛は見た目が自然で良い、と根強い人気があるのも分かりますが、品質はムラがあって当然、当たりハズレも少なからずあると覚悟しておきましょう。
ヘアドネーションには闇も多いし、人毛を使う事が人道的に反した地域からの毛を使っている可能性だってゼロではありません。
ファイバー毛・人工毛でも品質が高い物は今では多くラインナップされ、値段とクオリティが正比例するのはファイバーの方だと思います。
ウィッグ・カツラ選び、間違いのない選択をされることを祈ります。