湯シャンって頭皮に良いの?シャンプーを使わない荒い方
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話題の湯シャン
SNSで話題の湯シャン。芸能人の方がヘアケア、頭皮ケアとしてTVで紹介したことがきっかけです。
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頭皮の乾燥を防いだり、抜け毛対策に良いという評判があるますが、やってみたら「頭皮の臭いが気になる」「お湯だけで汚れが落ちてなくて気持ち悪い」って不安の声も。
湯シャンについて美容師の視点で解説していきます。
湯シャンで期待すること
湯シャンを取り入れる、又は必要以上に頭を洗わないようにすると、頭皮が乾燥しにくくなります。
なので、乾燥性のフケを予防する効果が期待できますね。
普段私たちが使うシャンプーには、界面活性剤をメインに石油系の洗浄成分を使っていることがほとんど。
その強い洗浄成分による刺激が髪や頭皮に必要な水分・油分を取り去り過ぎて、髪の成長に必要なうるおいがなくなってしまっています。
湯シャンを取り入れることにより、頭皮の水分や皮脂を適正に保つことが期待できるので、かゆみなどが起こりにくくなると言われています。
とくに敏感肌の方やアトピーの方はシャンプーの洗浄成分が刺激となりやすいので、湯シャンで頭皮の新陳代謝のサイクルを守り、過度に負担がかからないようにするのがいいでしょう。
アトピー体質の方では、シャンプー剤の刺激や、洗うときに爪を立てて泡立ててしまったりすると、ひどい時には湿疹が出てシャンプーが使えなくなるほど頭皮状態が悪化することも。かゆみがかゆみを呼び、強く洗ってしまったり、シャンプーをたくさん使ったりで悪循環に陥ってしまうこともあります。
アトピーによるトラブルを緩和する効果が期待できるでので、湯シャンについても検討してもいいかもしれません。重度のアトピーの場合や、スキントラブルが頻繁に起こる方では、かかりつけの医師のアドバイスを聞いてみてください。
フケ・かゆみ・抜け毛の改善にも
刺激の強い安価なシャンプーを使い続けると、皮膚にある常在菌やバリアとなる皮脂を洗いすぎてしまい、フケ・かゆみ、抜け毛、毛が細く薄くなるなどさまざまな頭皮トラブルを引き起こしやすくなります。
本来あるべき皮脂量が維持できれば、頭皮環境が改善され、抜け毛の防止や毛根の育成につながることにもなります。
完全に泡立ててのシャンプーをやめずとも、湯シャンを取り入れると抜け毛が減ることもあるので、薄毛が気になる方は正しい湯シャンを検討してみましょう。
シャンプーの回数を徐々に減らしていくところからはじめ、まずはお休みの日に頭皮を休ませるイメージで、週末湯シャンを取り入れてみるといいでしょう。
慣れてきたら週1 → 2回シャンプーを使わない日を増やし、シャンプーなしの洗髪習慣が4週間程度続いたら、次第に湯シャンの回数を増やし、ゆっくり湯シャンのみに移行していくと良いです。
頭皮の臭いやべた付きが気になるとき、油分や汗が頭皮にあってかゆみが出るときは無理せず洗い流して、またそこから数日続けるなど、無理しすぎないように。
湯シャンの手順
湯シャンに限らず、シャワー・お風呂のい前には毛のブラシや粗いくしなどで軽くブラッシングをして、髪に付着したほこりや頭皮の汚れを浮かせてください。
ブラッシングを入れることで、二中外を出歩いたときに髪に付着したホコリや空気中の金属粒子などが落ちやすくなり、すすぐだけで多くの汚れを落としやすくなります。
ブラッシングとお湯ですすぎ、すすぎながら指を頭皮から毛先に通すだけでも、汚れの8割は落とせるといわれています。もし、シャンプー剤で泡立てて洗うときにもプレケアをしっかりとすることで、少ないシャンプー剤であわ立ちもよくなるなど刺激を抑えることにも繋がるので、意識して手入れ(文字通り手(指)入れ)していきましょう。
湯シャンはシャンプーで泡立てた洗髪に比べて洗浄力が低くなるので、ブラッシングで汚れを落としやすくするためのひと手間は要チェックですよ。
洗髪時はお湯の温度を人肌程度に38度前後に。
高温のお湯は刺激になるし、必要以上に髪のキューティクルを開いてしまうことになるので、ぬる湯がベター。
湯シャンをする時は、指の腹でマッサージしながらソフト頭皮に指を入れ、頭皮の皮脂汚れを浮かせて落とすことを意識ですよ。
ゴシゴシこすって洗よりは、頭皮を優しくもみほぐすヘッドスパのようなイメージで念入りに。
湯シャンの後はしっかりとタオルドライを。
濡れた髪をそのまま放置すると、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみ・かぶれ、ニオイなどのトラブルが起こりやすくなるため、洗髪後はドライヤーでしっかりと乾かすこと。
向き不向きとメリットデメリット・総合的に考えて
湯シャンが向いてないと人としては、肌に合わない人とか臭いがしやすいと言うのもありますが、ワックスやスプレーなど整髪料を使う習慣のある人にもあまりおすすめしにくいです。
というのも、ワークスなどのファイバーや、ハードスプレーなどのポリマー剤などはお湯だけで分解・洗い落としが難しいのです。湯シャンですすぐことで、整髪量の成分が頭皮に移り渡ってしまうことで、頭皮トラブルとなり薄毛の原因にもなりかねません。
整髪量を付けない日など、髪の休息日を作り、その日に湯シャンを取り入れるなどするのがベターです。
後はロングヘアなどは毛先まで皮脂などの油分を届けるのが難しいため、ツヤが失われたように感じることもあるでしょう。
髪のツヤを重視する方は湯シャン後、毛先のツヤが失われた部分にだけ、薄くリンスやトリートメントを馴染ませても良いでしょう。リンスやトリートメントを頭皮につけないよう注意して、塗布したらすぐにすすいでしまってかまいません。基本的に市販のリンスやトリートメントは髪の内部にまで浸透するまでの物は少ないので、表面にコーティングをつけたらすぐにしっかりとすすいで大丈夫です。
湯シャンを取り入れてもすぐに頭皮に変化が現れるわけでななく、頭皮の水分・油分のバランスはおおよそ28日ほどかけて変化していくため、湯シャンの効果を実感できるまでにはある程度の時間が必要だというのも覚えておいてください。
いきつけの美容室の美容師さんにも相談しつつ、ケアに取り組んでいかれるのが良いと思います。
美容師さんによっては、湯シャンに対するネガティブな考えをお持ちの方もして、やはり臭いや頭皮のコンディションを客観的に見てオススメしないケースもあります。
早急な見た目の改善には増毛エクステやウィッグなども検討しても良いと思いますが、出来れば自毛を育てつつ取り組んだほうが、結果的に増毛エクステの持ち・抜け予防になるので薄毛・抜け毛に悩むのであれば、一つでも改善できる部分は無理の無い範囲で取り入れつつ、チャレンジしてみるのも良いと思います。